【第4回】危機時に起こる人間関係の淘汰と「絶対的な孤独」の乗り越え方
【第4回】危機時に起こる人間関係の淘汰と「絶対的な孤独」の乗り越え方
資金繰りが悪化し、いよいよ重大な局面を迎えたとき、会社の周りからは驚くほどのスピードで人が去っていくことがあります。
それまで頻繁に顔を出していた取り巻きや、調子の良いことばかり言っていた人たちが一瞬で姿を消し、静まり返った経営者室で「誰も助けてくれない未知の領域」にたった一人で放り出されたような、強烈な孤独感を味わっている経営者様は少なくありません。
しかし、この人間関係の激変は、再起に向けた「必要な淘汰」でもあります。今回は、この絶対的な孤独との向き合い方についてお伝えします。
■ 去っていく人を追わず、残ってくれた「心ある人」を見る
危機に直面したとき、人間関係は驚くほど明確に分かれます。
利害関係だけで繋がっていた人たちは、リスクを察知した瞬間に去っていきます。その冷酷さに傷つく必要はありません。彼らは最初から、あなたの「事業」や「肩書」に群がっていただけだからです。
一方で、会社の規模が縮小し、どれほど窮地に陥っても、変わらずに寄り添ってくれる「心ある人」が必ず数人は残ります。いま経営者が目を向けるべきは、去っていった無責任な取り巻きではなく、その残ってくれた大切な人たちの存在です。
■ 「誰も助けてくれない」という前提が、最強の決断力を生む
誰も助けてくれない未知の領域に立つと、恐怖で足がすくみそうになります。しかし、「最終的に誰も助けてくれない」という事実は、経営者にとって究極の強みにも変わります。
なぜなら、他者への甘えや依存を完全に捨て去ることで、「自分の足で立ち、自分の意志で会社と人生をコントロールする」という本物の覚悟が決まるからです。
私的整理や撤退戦略といったタフな決断は、周囲の雑音に流されている状態では絶対にやり遂げられません。孤独の暗闇を経験した経営者だからこそ、磨いてきた大切な事業を未来へ残すための、力強い一歩を踏み出すことができるのです。
■ その孤独は、次のステージへ進むための通過点
いま感じている圧倒的な孤独や不安は、あなたが経営者としてダメだからではありません。会社の重荷をリセットし、本当に信頼できる仲間たちと新しいスタートを切るための、避けては通れない通過点です。
すべての灯が消えてしまったように思える暗闇の中でも、正攻法の手続きを選べば、守るべき事業や雇用を未来へつなぐ道は必ず見つかります。
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